Surface Pro 4 で お絵描き 【ペイントツールSAI 編】
SYSTEMAX Software Development - ペイントツールSAI
Surface Pro 4 に、以前愛用していたお絵かきソフト「ペイントツールSAI(Ver.1.2)」をインストールしてお絵描きしてみました。
そのままでは筆圧が効かない
SAI(Ver.1.x)をインストールするだけではSurfaceペンの筆圧が反映されません。
SAIはSurfaceペンが使用する「TabletPC API」には対応していないからです。
筆圧を使用するには「WinTab API」ドライバーをインストールする必要があります。
ちなみに開発中の SAI(Ver.2)では「WinTab API」と「TabletPC API」の両方に対応予定だそうです。
「WinTab API」ドライバーのインストール
Microsoft ダウンロードセンターの「Surface Pro 4 Drivers and Firmware」からドライバーをダウンロードします。
Download Surface Pro 4 Drivers and Firmware from Official Microsoft Download Center
Downloadを押して
「Wintab_x64・・・.zip」をチェックして、Nextを押します。
ダウンロードしたファイルを展開して「WinTab_Setup_x64.exe」をダブルクリック。
あとは表示される手順に従ってインストールします。
これで「WinTab API」ドライバーのインストールが完了です。
SAIのメニューやドロップダウンリストがすぐ閉じてしまう場合
私の環境ではSurfaceペンでSAIのメニューを開こうとするとすぐに閉じてしまう現象が発生しました。
これは設定ファイルを変更してバグを回避できます。
SAIのインストールフォルダ(デフォルトではC:\PaintToolSAI)の中の「misc.ini」をメモ帳で開いて編集します。(右クリックから「編集」でもOK。)
「misc.ini」の中の「ワコムのタブレットドライバ Ver.6 系列の一部のバグ回避」のTabletMouseSimulation = “0” を “1” に書き換えて上書き保存します。
これでいちようバグ回避はできるのですが、[オプション]ダイアログの[タブレット]タブの設定が全て無視されるなどのデメリットもあるので、メニューはタッチかマウスで操作するなど必要に応じて対処されるのが良いと思います。
私は全てペンで操作したかったのでこの設定で使用しています。
SAIで実際にお絵描きしてみて
えーーと…なんだか使いづらい?
筆圧や手ぶれ補正、ブラシ設定なんかを細かく設定していけば使いやすくなるかもしれませんが、手軽に使いたいとなると敷居が高い気がします。
ペンがホバーしている間は画面に手を置いても大丈夫なパームリジェクション機能もあるのですが、いつの間にか変な線が入ってしまったりすることが多かったです。
つまり、ペンをホバーさせてから手をつくことを意識しないとダメなんです。
タッチを無効にするアプリを使う方法もありますが…。
(CLIP STUDIO ではペンとタッチを分けて判断してくれます。)
OneNoteの描き味と比べてみて、SAIは速く描くと線が飛ぶ感じがします。
(これはもしかしたら設定でなんとかなるのかもしれません。)
まとめ
SAIでお絵描きはできます。でも快適かと言われると疑問です。
SAIにこだわりがある方、SAIの設定を熟知してカスタマイズできる方には使いこなせるのかもしれません。
手軽に快適にお絵描きしたい方には、私だったら「CLIP STUDIO」のほうをおすすめします。パームリジェクション機能もインターフェイスの使いやすさも CLIP STUDIO のほうが上だと感じました。
CLIP STUDIO は「TabletPC API」に対応しているので「WinTab API」のドライバーのインストールも必要ありません。
それにしてもこんな手軽にお絵描きができる Surfece Pro 4 って素晴らしいデバイスですね!Type Cover を外して液タブのようにして使えばソファーにもたれて膝上で描くのも超快適です。
外出先、旅先でもこれ1台でいつでもお絵描きできちゃいます。
久々に絵を描いてみようかなぁ…なんて気分になりました。